朝の散歩の途中、近所の庭でアサガオが伸びているのを見かけた。1列に並んだ株が斜めに立った支柱に巻き付
き、屋根を目指している。ツルが懸命に成長する姿に初夏を感じた。やはり夏の庭先の定番はアサガオではない
か。でも花が開く瞬間は見逃した。夜明けに起きてつぼみを見ると、もう咲いていたからだ。
明るいから咲くのではない。日が差して気温が上がったからでもない。前日の夕方、明るい環境から暗くなった
という変化を刺激にする。夜の始まりを感じて時間を刻み始め、約10時間後に花を開くのだそうだ、まるで1
0時間のタイマーだ。
木八郎
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