氷点下の夜空に「ヤーヤドー」の掛け声響かせ、堂々と9台
平川市の冬空を焦がす「平川ねぷたまつり“冬の陣”」(同市主催)が9日夜、行われた。悪天候で中止となっ
た8日に続き、9日も小雪が舞い、道路脇は雪で覆われるなど厳しい条件となったが、同市名物の「世界一の扇
ねぷた」(高さ11メートル、幅9・2メートル)など大型ねぷた9台が市中心部を勇壮に練り歩き、参加者たちが
氷点下の夜空に「ヤーヤドー」の掛け声を響かせた。冬のねぷたまつりは、観光客が減少する冬場の誘客につ
なげよう−と、1996年に旧平賀町で始まった。2001年からはいったん途絶えたが、10年に東北新幹線全線開業
と平川市の合併5周年を記念して復活以降は、12月の恒例イベントとして定着している。
合同運行は午後6時半、市役所本庁舎前をスタート。各団体の参加者たちは凍結した路面に足を取られないよう
細心の注意を払いながら弘南鉄道平賀駅前までの数百メートルを練り歩き、白い吐息交じりに「ヤーヤドー」
の掛け声を元気に響かせた。中には、夏のまつりと同様に上半身裸になってねぷたの上で踊ったり、さらしを
巻いただけの姿ではやしを響かせるつわものもおり、観客から盛んな拍手と声援を浴びてた。冬のねぷたは初
めて見たという同市の女性(75)は「参加する方も見る方も寒くて大変だが、風情があって良いし、とても楽
しめる」と笑顔で話した。
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