岩手県八幡平市、滝沢村、雫石町に広がり、歌人・石川啄木のふるさと渋民村などにもまたがっている。東部 | |||
作家・宮沢賢治
雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち 慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている 一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ あらゆることを 自分を勘定に入れずに よく見聞きし分かり そして忘れず 野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて 東に病気の子供あれば 行って看病してやり 西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い 南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい 北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい 日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き みんなにでくのぼーと呼ばれ 褒められもせず 苦にもされず そういうものに わたしは なりたい | |||
画家・橋本ハ百二 (こよなく愛した「ふるさとの山」「岩手山」の絵描いた画家) 朝日で赤く染まる岩手
山を赤富士と呼び 、多くの絵を残しています。 画家・萬鉄五郎 岩手県和賀郡東和町(現在の花巻市)出身。大正〜昭和初期の画家。 代表作品 (赤い目の自画像) (落曙・荷車ひきのいる風景) (もたれて立つ人) (目のない自画像) | |||
歌人・石川啄木
ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな 岩手山 秋はふもとの 三方の 野に満つる虫を 何と聴くらむ かにかくに 渋民村は 恋しかり おもひでの山 おもひでの川 やはらかに 柳あをめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに | |||
岩手山を愛した作家、画家達
不来方(こずかた)の お城の草に 寝ころびて 空に吸はれし 十五の心 草に臥(ね)て おもふことなし わが額(ぬか)に 糞して鳥は 空に遊べり ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく | |||
岩手山を愛した作家、画家達
さいはての 駅に下り立ち 雪あかり さびしき町に あゆみ入りにき やや長き キスを交して 別れ来し 深夜の街の 遠き火事かな 真夜中の 倶知安駅に 下りゆきし 女の鬢(びん)の 古き痍あと | |||
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