八戸名物ヒラガニが筍を向え本格的夏が来た


八戸名物ヒラガニがうまい。 ヒラガニがおいしい季節になってきた。先日、八戸市内の朝市で買って食べてみ

た。身がびっしりと詰まっていて、久しぶりに懐かしい味に舌鼓を打った。 お盆のころ、ゆでたてをどっさ

りと新聞紙に広げ、家族で競争するかのように食べた覚えがある。昭和40年ごろだろうか。それだけ捕れた

し、値段も安かったのだろう。食べている時は皆無口になった。 学名をヒラツメガニという。一番下の脚の

先がへらのような形なのでヘラガニとも呼ぶ。甲羅に「H」の模様があるため、エッチガニとか、ホンダガニ

と呼ぶ人もいるそうだ。 ゆでたての中からまずは雌を選ぶ。甲羅をはがし、俗称シラミと呼ぶ部分を取り除

く。おいしい所を最後に残す人は脚の肉から。次に背のみそと肉を食べ、甲羅の内側を指ですくってなめる。

みそが格別うまいカニである。酒を飲みながら食べると、酒が進まない。

                          木八郎

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