日本絵画の装飾性は、ジャポニズム/西欧の美術理論に多くの影響を与えた


春画は、描かれている内容だけでなく、構図や色彩感覚など、アートの技法に対しての評価も非常に高い。

意外だが、春画で特徴的な性器の誇張表現は、西欧の美術理論に多くの影響を与えたのだという。

「性器を大きく描く“デフォルメ”という表現は、当時写実主義全盛だった西欧にはない発想でした。日本に

は、現実そのままの描写では面白くない、いかに絵画を絵空事にするかという芸術理論があったのです。こう

した日本絵画の装飾性は、『ジャポニズム』という形でブームを呼び、ゴッホやモネなどの印象派画家を生む

きっかけとなりました」

世界の著名な画家に大きな影響を与えるほどの高い芸術性、そして当時の日本の性の奔放さを知るための資料

という意味でも、春画は貴重な存在なのである。



NEWSポストセブン より転載
春画が海外で人気な理由 あまりに自由で即物的な性描くから
http://www.news-postseven.com/archives/20110115_10251.html

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