東北最古の名刹天台寺名誉住職の瀬戸内寂聴さん恒例の青空法話

日本人は物質主義になりすぎて情けない。お金で買えない『心』を大事にして、自分以外の人の幸せのために

祈る気持ちを持ってほしい


東北最古の名刹(めいさつ)として知られる二戸市浄法寺町の天台寺(菅野澄順住職)で5日、春の例大祭が

開かれた。同寺名誉住職の瀬戸内寂聴さん(89)が恒例の青空法話を行い、ユーモアを交えた語り口で約3

千人(主催者発表)の参拝客の心を和ませた。

寂聴さんは「日本人は物質主義になりすぎてけない。お金で買えない『心』を大事にして、自分以外の人の

幸せのために祈る気持ちを持ってほしい」と説いた。

また、「いつも笑っていれば不幸は逃げていく。せっかく命があるのなら、笑顔を忘れずに楽しく生きていき

ましょう」と優しく語り掛けた。

初めて訪れたという岩手県花巻市の小原恵美子さん(64)は「分かりやすい言葉で説法され元気をもった。

また聞いてみたい」と満足した様子だった。

                     ◆みなと◆

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