手本は二宮金次郎・台座の正面には[学問を以って道を開き 勤労を以って徳を報す]と刻んであった。 | |||
市内を一望に見渡す小高い丘のポプラ並木の場所に、私の通った小学校がそこにあった。その校庭の片隅に綺
麗に整理された垣根があってその中心に、子供がまきを背負って本を読む姿の石像が建ってあって、なぜか、 自分と同じ環境と似ている世界があると単純に子供心に感じていた。今まで彫刻とか石像とかは、仏様かお地 蔵様しか見たことがない、その石像は小学一年生の私にとって今でもその印象が記憶に残っている。 石像の台座の正面に大きな火打ち石に [学問を以って道を開き 勤労を以って徳を報す] と刻んであった。 戦前の質素倹約、勤勉の精神、親孝行兄弟の在りかた、を説いた二宮金次郎の像であった。 二宮金次郎(尊徳)像は、戦前に建てられたものがほとんどで老巧化などが進み各地で撤去されていると聞い た、戦前戦後の日本人にとって教育、精神みたいなもので日本では知らない人とは居ないと思う程、日本人に とって心に浸み込む人物なのである。昔一円札にもなっている二宮金次郎(尊徳)さんです。 まき(薪)と言う言葉も、子供がまきを背負ながら本を読む、と言うのも昔の話で今ではイメージも湧かない死 語になりつつあります。また歩きながら本を読む姿などは事故に会う危険もあり、今の時代にそぐわない気が するなど、現在の教育方針に合わない気がするが、戦前戦後を通じて日本人の心に残る[手本は二宮金次郎] がまた一つ消えて行く世の速さでもあるのか。 ただ、現在の教育方針に合わないと云いながらも、戦後日本を支え発展させ今の繁栄があるのも、質素倹約や 勤労勤勉の精神を説いた二宮金次郎の言葉を旨としたことも事実だと思うこと大である。二宮金次郎はやはり 日本人の[手本は二宮金次郎]であり、質素倹約や勤労勤勉の精神を説いた言葉はこれから日本の教育とか道 徳とかに必要だと思っております。 私には、小学生の時に衝撃的な印象を与えられた二宮金次郎の [学問を以って道を開き 勤労を以って徳を 報す] が今でも鮮明に記憶に残っている。やはり、今でも私には[手本は二宮金次郎]である。 | |||
| |||
この掲載物についてのお問合わせはこちらからご連絡ください。 |