石動権現は虚空蔵菩薩を本地仏として石動山の開山を崇神六年方道仙人、中興の祖を養老元年（７１７）智徳

上人が石動山の本地仏虚空増菩薩が現れた年代を天平宝字元年（７５７）としています。今は、石動山天平寺

は密教の寺院として隆盛し、虚空蔵菩薩求聞持法の修法や峰入りがさかんに行われています。また、方道仙人

は、播磨国の法華山一乗寺の開山した人物です。虚空蔵菩薩は広大な宇宙の無限の智恵と慈悲を持った菩薩、

の意味であり、智恵や知識、記憶といった利益をもたらす菩薩として信仰されている。今も石川県中能登では

古く石動山信仰のシンボルとして崇敬されている。