見果てぬ夢が二つある、一つは短歌の作成と探求です。

燈火親しむ
すぐ秋になり十月の末には又恒例の読書週間がやってきますが。「読書週間」を「読書習慣」にしたいものです。又古臭い考えかもしれませんが、本は大切にして読む方がいっそう心のしみるものだと思う。電子図書も便利で良いけれども。



芯かたき みどりの鉛筆をえらびをり
   
  孤独の文字を 買ふごとく思ふ


悲しみに 耐なむ時よ早く起き出で

  朝日さしこむ 浜をながむる


食えばすぐ 立ち行きて吹く口笛の

  子供とも大人とも つかなくなりぬ


すりきずの くづれにマ−キロ塗りてやる

  娘の髪は 日に灼けし匂ふ


夕やみの 渚に足を洗はせて
  
  果たして 君は無心にゐるや


黒枠の 人が笑へり傾斜する
  
  尾灯が視界にあると思うま


水辺に笑ひさざめく わらべらの声も

  明るく夏は来にける

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