青森、岩手、宮城、福島、太平洋沿岸四県に渡る大津波、政治家は能力と胆力と資質を持っていなければならない。 | |||
平成二十三年三月十一日、東日本大地震による福島第一原子力発電の事故発生(その後原発に関しては人災で
はないかといわれているが)青森、岩手、宮城、福島、太平洋沿岸の四県に渡る大津波、福島第一原子力発電 の爆発、この国歴史的未曾有な大災害にみまわれた。津波被災にあった地方自冶体の被害は口に表せないほど 悲惨な惨状で、家は流され電気、ガス、水道、ライフラインは、止まり住民は茫然自失な状態でいる。まさに 戦後日本の焼土となった風景を見ているかのようだ。そもそも違和感に覚えたのは福島第一原子力発電の事故 現場に総理が出向いているのだ、現場では命懸けで働く東電社員に総理が気合を入れ怒鳴り散らした報道が流 れていた。当たり散らし怒鳴っても事態は治まることはない、総理の執る職務と違うのではないだろうか。こ の日の総理の行動はあまりにも目を疑いたくなるような光景であった。 総理の職務は政府に速やかに災害対策本部を作り、現地の情報を基に的確な決断と実行を指示することが、総 理大臣として当然の責務ではないか。総理として政治家として必要な能力と胆力と資質を持っていなければな らない。今は戦後最大の国難と云はれている。この災害を建て直し対処するには政治の決断と実行と早いスピ ‐ドが求められている。平時は民主主義平和憲法を遵守し、議会制、民主主義を与野党時間かけて議論と論戦 をしなければならないが、今回のような千年に一度と云う大災害が発生している時は、政府は早い決断とスピ −ド持って対処をする。昔赤軍派が北朝鮮に亡命する事件があったとき政治的判断を持って対処したように、 この大震災と原発にも総理は政治的に判断する方法もあったのではないかと思っている。 いま与野党は大連立構想の話題持切りだが、日本は民主主義の政党政治である。国会のチェク機能の野党がな くオ‐ル与党になれば議会制民主主義が成り立たないのではないか、だけど被災地の事を考えれば大連立した ことで一刻も一日も早く復旧、復興が果せればと思いもあり国民は複雑な心境でいる。震災を境に社会の環境 が大きく変化しているが、政治は与野党入り乱れ復興対策を盾にとり、まるで闘鶏の鶏みたいに政権闘争、権 力闘争を繰り返し、政治が停滞をしている。国民は今の政治に絶望をしている。 平成23年6月7日 | |||
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