資本主義経済の申し子原発神話が崩れ原子力の時代が終ろうとしている

日本の戦後経済政策は物価の安定とエ業製品を増産


資本主義経済の申し子の原発神話が崩れ原子力の時代が終ろうとしている。

日本の戦後経済政策は、経済の安定と復興を目指すが国民は物価等が上がりインフレに落ち国民は困窮してい

た。国は物価の安定とエ業製品を増産し生産と雇用の回復を諮りインフレを解消しようとしていた。日本の経

済は当時重エ業に重心を起き鋼板を何m輸出するかで日本経済が動いている状態で物価等が上がり、国民生活が

困窮している時代で生活に必要な生活物資を作り出す必要に追い込まれていた。   その為には資本主義

経済を引っ張ていける新しいエネル−ギが重要な課題で世界でも重要なテ−マとして取り組んでいたのである

従来の石炭、石油のエネルギ−源を電力とする事でこれからの資本主義経済は発展して行くには無理があると

思っていたところに第2時石油ショクが起きるのである。日本は資源の無い国でエネルギ−は火力発電か水力発

電で電力を作ってきたが火力発電は石油で輸入に依存している。それに変わる代替エネルギ−をアメリカが世

界の先進国を集め原子力の平和利用をと提唱していたのが原子力である。原子力は科学の最先端と国の威信を

掛け原子力の平和利用目的に原子力発電開発することが出来るのである。

政府と当時の政権は国策として原子力発電を作ることが必要不可欠で政策決定をし国策とし取り掛かるのであ

る。国は原子力発電はクリ−ンでリサイクルも出来て安全、安心の未来エネルギ−だとし原発神話を作り出し

原子力行政を推し進めてきた。この原子力発電のおかげで我々国民の生活の変化が、物が溢れ何不自由なく物

資豊かな生活を出来るようになり、戦後物価等が上がりインフレに落ち国民は困窮していた時代に終止符を打

ったのである。   

2011年3月11日、東日本大震災が発生する。東電福島第一原発の津波事故である始めは此れだけの事故になる

とは誰も思ってはいなかったのではないか、原子力発電を再利用できるとの東京電力の判断で初期の事故処理

を対応したが、その初期判断の対応が間違いを起こし史上最大の原発事故に繋がる。その後の事故処理も混迷

をしている。その判断が政府との情報ミスマッチを起こし総理大臣が東京電力の本社に乗り込むのである。そ

の後、政府、原子力委員会、原子力安全委員会、東京電力と情報を公開をするが内容が違う会見になってい

く。もともと原子力の事故等ばかりではなくすべからく国民主権の民主主義ではすべての情報は速やかに的確

な情報を国民に公開することになっている。今回の福島第一原発事故は如何に日本にとって国の存亡が掛かっ

ての事故である。国民に情報公開すべきであった。本当の情報を公開すれば福島県ばかりか国民に不安を起こ

し日本の原子力行政が行き詰まり現政権が崩壊する可能性があると考えたのか、また政府は原子力発電がまっ

たく事故を起こす事は無いと本当に考えていたのかまったく不思議である。政府として原子力行政の原発神話

が崩れることを恐れたのか。東京電力は原子力発電の再利用、政府は原発神話が崩れることを恐れ双方の間違

った思惑が偶然一致したのか。政府と東京電力が情報隠蔽をしながら情報公開していくのである。資本主義経

済では大量に物を作る必要があり、日本にとって重要課題でもあり資源のない日本では原子力発電に取り込ま

なければ成らなかったが、日本は世界でも唯一原子爆弾の被害国でありアレルギ−なほど感情的な国民であ

る。そこで政府、官僚が考えだしたのはクリ−ンで安全、安心の未来エネルギ−原発神話であった。国策とし

て原子力行政を推し進めてきた国の責任は大なるものである。先に述べた東京電力が福島原子力発電事故を再

利用しようと考えた時点で天災事故でなく人災の事故となった東電も資本主義経済とゆう悪魔に取付かれ

たのかもしれない。そして今東電福島第一原発の未曾有な事故で資本主義経済の申し子と言われ未来のエネル

ギ−だった時代の原発神話が崩れたのである。これからは原子力の時代の様に豊富に電気を使う世界は来ない

かもしれない。時代は次の新エネルギ−に移ろうとし原子力の時代が終ろうとしている。

                                            2011.05.20 

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